

「外断熱工法」は、建物の外側をコートを着るように断熱材ですっぽりくるんでしまう建築工法のこと。石造り建築で長い歴史を持つ欧米では、当たり前のように普及している工法です。外気温の影響を受けにくく、いつも快適な室温を維持します。優れた「快適性」「省エネ効果」「耐久性」を実現する、それが「外断熱工法」です。

まるでオーバーを着るように、断熱材が建物の外側を包み込みます。
「外断熱(そとだんねつ)工法」は、コンクリートの建物の外側を断熱材ですっぽりくるんでしまう建築工法のこと。まるで建物がオーバーを着ているように、住む人が快適に暮らすことができます。欧米ではごく当たり前のように普及しており、グローバルスタンダードな建築工法といっても過言ではありません。日本では昭和30年代から、集合住宅が多く建てられるようになり、そのほとんどが建築コストの面から「内断熱工法」でつくられました。やがて結露の発生に伴い住む人の健康を脅かすカビやダニの被害など、「内断熱工法」の問題点が明らかになってきました。そこで、欧米で広く普及している「外断熱」が注目され、ここ数年、外断熱マンションが普及するようになったのです。
外断熱マンションは資産性にも優れ、長くその価値を保ちます。
「外断熱工法」は、コンクリート躯体が断熱材で覆われることにより、熱による膨張収縮や酸性雨からも守られます。そのためコンクリートの劣化を抑制し、改修や改築するまでの期間が長くなります。売るにも貸すにも長持ちする建物の方が結果的にお得になります。
外断熱工法は、コンクリート躯体の外側に断熱材があります。コンクリートは熱を蓄える性質があり、冬に室内を暖房すると断熱材で守られているコンクリートも一緒に暖まります。暖房を切っても、コンクリートに蓄えられた暖かさによって、すぐには室温が下がりません。内断熱は、断熱材が室内側にあるためにコンクリートが暖まらず、このような効果は期待できません。暑い夏に冷房している場合も、同じことがいえます。冷暖房効果が高く、効果が持続する。これが外断熱の大きなメリットです。
冷暖房効果が高い外断熱は、快適で家計にもやさしい。1日の電気使用量が、従来工法の約55%という実験結果(暖房の場合)もあるほど。さらに、断熱効果の高い樹脂製サッシなどを組合せれば、さらに省エネ効果が高まります。建築コストはやや高くなります。それに比べてランニングコストは小さく見えますが、何十年という単位で考えると、月々のコストの方が重要です。冷暖房費が安く抑えられ、建物の寿命が大きく延びることを考慮し、トータルで比べると逆転します。結局は外断熱がおトクです。
コンクリートの内側に断熱材がある内断熱は、コンクリートが外気にさらされるため、暑さ寒さにより膨張・収縮を繰り返します。そして、ヒビ(クラック)が入り、そこから雨水が染み込んで、やがて内部の鉄筋まで達してサビとなります。これが建物劣化の主な原因となっています。しかし外断熱は、コンクリート自体が暑さ寒さから守られて耐久性が飛躍的に向上し、建物の長寿命化につながります。外断熱が主流の欧米では、コンクリート建築は平均して70年〜100年以上の寿命を保っています。
外断熱は建物の内外に温度差がほとんどないので、室内側に結露が発生しません。内断熱は、躯体の室内側にできた結露がカビの原因となりますが、断熱材や内装によって隠され、知らない間にカビが増えていきます。カビやダニが、アトピーやぜんそくの原因とされているのはご存知のとおり。残念ながら、いったん発生した壁の内側のカビやダニを完全に取り除くことは不可能といわれます。外断熱なら最初からカビやダニの悩みから解放され、家族みんなが健康的に暮らすことができるのです。